太 平 記 に 見 る 峠

−本格的に「峠」が登場−


 実はまだ九巻しか読んでいません。取り敢えず中間報告と言うことで。一部の底本では、「峠」の文字が「到下・当下」となっているものもあります。。


作 者 : 小 島 法 師

 作者詳細不明

成 立 : 応安4年(1371年)

内 容

 後醍醐天皇の倒幕の失敗と、笠置、隠岐への遷幸、建武の新政の成立、足利尊氏の反逆、楠正成・新田義貞の討ち死にと、天皇の吉野での崩御、そして南北朝の対立、足利政権と内紛、諸大名の抗争の後、細川頼之が執政となり、十歳の義満将軍を助けたので、世は太平になったと記して終わっている。

出典:第9巻−高氏願書を篠村の八幡宮に籠めらるる事
 夜すでに明けければ、前陣進んで後陣を待つ。大将大江山の峠をうち越えたまひける時、山鳩一番飛び来たって白旗の上に翩翻す。
 大江山の峠−現在の京都市西京区大枝沓掛町から亀岡市に向かう峠:老の坂

出典:第9巻−越後守仲時以下自害の事
 糟谷三郎に先陣をうたせられ、鸞輿あとにつらなって、番馬の峠を越えんとするところに、数千の敵、道を中にはさみ、盾を一面にならべて、矢先をそろへて待ちかけたり。
 番馬の峠−現在の滋賀県東部の峠 磨針峠のことか?


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