峠路のパターン(PMAPから見て)


* プロフィールマップとは、地形図においてキルビメーターで道の上をなぞり、数キロ(数百メートル)ごとの等間隔で等高線から標高を読みとり、それを方眼紙に書き込み、一本の線で繋げた図のことです。
 一言で言えば、道を直線にしたときの断面図です。

峠路は以下の5パターンに分類されます。

A−左右非対称型

 日本の民俗学の開祖、柳田国男の「峠の表裏論」でも著されている、日本の峠路で最も多いパターンです。最初沢を詰め、山肌に取り付いたら崖沿いの道や九十九折りを経て峠に到着。下りは支尾根を通って、目的地の集落を見定めて九十九折りなどで駆け下りる、というパターンです。
 このパターンは次の章でもう少し詳しく解説します。
  いわゆる「片峠」といわれているものです。峠を挟んだ両側の集落の標高に大きな違いがあるため、このような形になっています。
 船坂峠(山形)、山伏峠、三国峠、二十曲峠(関東)、和美峠、碓氷峠(信州)などがその例です。

B−左右対称型

 麓から峠まで、ほぼ一定の勾配の二等辺三角形型です。舗装峠、特に国道の峠に多く見られます。10%以上の勾配が連続する鋭角型。なだらかで、何処が峠なのかよくわからないような鈍角型の2つがあります。
 標高が低く、且つ峠路の距離が短い場合、古道、山道の峠でも見かけられます。例:堀切峠(山形−新潟)
 峠の両側とも最初は沢筋を詰め、峠付近で九十九折りなどで山肌を駆け上がる型です。日本では2番目に多く見かけられます。林道、山道の峠に特に多いのですが、その峠が昔、古街道として使われた形跡が多いことも特徴の一つです。
 峠の両側とも最初は山肌を九十九折りなどで駆け上り、尾根を伝って峠に着くというパターンです。前型の逆パターンです。両側とも下りに開けた道ということで、峠に何か秘密がありそうです。

C−複合型

 広範な山岳地を通るとき、一回登って一回下っておしまい、という訳にはいかず、いくつもの峠を通らなければ目的の集落まで辿り着けないという場合があります。途中休憩したり、峠路の区切りとなるような集落などがない場合がこのパターンです。
 例:八十里越(新潟−福島)、弘西林道(青森)など。

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