吹 上 峠

東京都青梅市
1999.6.5
 青梅市街から成木に向かう成木街道、多摩と秩父を結ぶ交通の要所だ。その途中に吹上トンネルがある。多摩や秩父に住んでいる人なら一度は通ったことがあるだろう。
 現在のトンネルは平成期に造られたものだが、その上に昭和期に造られたトンネルがあり、またその上に明治期に造られたトンネルがあるという。峠は人工物であり、その地理的重要度が高いほど古道、旧トンネル、新トンネルと下に下に進化していく。この吹上峠はまさにそんな峠なのだ。
 この峠の事実を柏熊さんのホームページで知り、早速行ってみた。明治時代の隧道まではわかったが、その上にあるという吹上坂を確認することはできなかった。再挑戦してみたい。
 青梅から成木街道を北進すると現在の「新吹上トンネル」に着く。トラックなどの大型車の通行が多い。写真は青梅側。
 青梅側のトンネル入口から手前に少し戻ったところに旧道の入口がある。車止めのバリケードの跡があったが取り払われていた。
 程なく旧吹上トンネルに到着。「吹上隧道」と書かれてある。柏熊さんの調べによると昭和33年の造りだという。照明がまだ点けられていたので、意を決して突入。生暖かいいやーな感じ。怖かった。(^^;
 おい、嘘だろ.....。

 成木側の電柱に、血の色で...。 
 成木側に下る途中、左側にある古道入口。普通の人はまず間違いなく気が付かない。
 「いかにも」という感じの登山道。しかしよく見ると元の道幅は広かったことがわかる。山側の路の殆どが草に埋もれてしまっているのだ。押すよりも担いだ方が早い。
 2,3のカーブを曲がったところで古・吹上隧道に到着。歴史を感じる造りである。柏熊さんの調べでは明治37年建設だそうだ。うーん、目を閉じるとその当時の足音が聞こえてきそうな気がする。危険のため、隧道入口は青梅市役所によって塞がれていた。(Welcome! と書かれてあっても絶対入らないけど..^^;)
 その後、あたりをつけて数カ所から登り、山の鞍部を目指したが、樹木に阻まれて全て駄目だった。明治40年発行の地形図を見てみると、この古・吹上隧道は確認できるが、その上を通る道を確認することはできない。果たして其の存在は...。

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