六 本 松 峠

神奈川県小田原市
2003.2.15

周 辺 図 へ


 県道709号線、坂呂橋交差点を西に曲がり、少し進んだところで車をデポ。随分と暖かくなってきたが、早朝はまだまだ寒い。ヤッケを着込んで走り出す。この「やまゆりライン」は、中井町と小田原市との最短ルートなので、早朝の山岳ルートにもかかわらず、交通量はすさまじい。すれすれに走り抜けていくトラックにかなりのストレスをためてしまった。
 着々と高度を稼いでいくと、道路左側に「よるべ沼代」と書かれた看板が見えてくる。ここが峠道への入り口だ。
 社会福祉施設の沼代園の脇をすり抜けて峠を目指す。車一台分程度の広さで簡易舗装してある峠路を黙々と上っていく。勾配は結構あるが、路傍の梅林や実を沢山付けたみかんの木が目を楽しませてくれて面白い。
 ついつい自転車を止めて記念写真。近寄るととてもいい匂いがして和んでしまう。もう春がそこまで来ているんだ。
 梅林から一踏ん張りで峠に到着。まずは峠の碑の前で記念写真。この峠は北の不動山と南の高山との鞍部に位置している。その昔6本の大きな松が生い茂っていたことから名前が付いたそうだ。歴史は古く、源頼朝や曾我兄弟もこの峠を通ったことが史実として残されている。曽我十郎と虎御前のロマンスの話でも有名な峠だ。
 峠全景。かなり特殊な形状をしている。写真左のカーブミラー脇の道は、今上ってきた峠路。ガードをくぐって下る路は曽我の里に続いている峠路だ。写真中央上の路は高山に通じる尾根路(帰りはここから下ってきた)。写真手前の路とガードレールのある高架のの路は、どちらかが不動山への尾根路となっている(確認していない)。ガードレール左下の草むらに、孤山人の「六本松跡」の詩歌や芭蕉の句碑などが鎮座している。
 峠の光景をひとしきり目に焼き付けた後、峠を下る。曽我祐信の碑までは勾配も緩く、写真のようなのどかな光景が広がっている。写真で白く見えている部分は梅である。思わず道ばたに腰を下ろし、ファイヤーガードをザックから出し、コーヒータイムとした。誰もいない山の中でうららかな日射しを浴びながら梅見、いいねぇ。
 曽我祐信の碑からは曽我の里を眼下に望むことが出来る。まるで祐信が自分の生まれ故郷をじっと見守っているかのようだ。ここからの下りはかなりの急勾配だ。サドルを一番下まで下げ、お尻を思いっきり後ろに下げて慎重に下っていく。
 曽我の里では別所梅林に立ち寄った。梅は満開に近く見事なものだったが、梅林の中の道路が異様に広く、なんだかスカスカした感じ。おまけに2〜3メートル間隔で「おだわら梅まつり」等と書かれた赤い幟が立ち並び、全く興醒めしてしまった。それでもいいスポットを探し回り、あまり人が入り込まないような剣沢川の土手で記念写真。
 つがいの水鳥が仲良く遊んでいるのを見ながら、そのまま剣沢川沿いの土手を南に下る。梅林を過ぎた辺りで双対道祖神を発見。とてもほのぼのとしたお姿だったので、写真に収まってもらった。きっとここまでは観光客も来ないんだろうな。

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