乙 女 峠

神奈川県箱根町−静岡県御殿場市
2001.10.7

周 辺 図 へ


 国道138号の長尾口バス停付近のバス停に車をデポ。早朝の峠路を乙女トンネル目指す。さすがに御殿場インターと直結している国道で、早朝なのに交通量が凄まじい。自転車の走れる部分も狭く、バスやトラックに煽られながらヨロヨロ上っていく。
 乙女トンネルに到着。勾配は大したことはないのだが、後ろから追い越していく大型車に気を使い、疲れてしまった。トンネル入口の右側には乙女茶屋があり休憩することができる。左側からは御殿場の市街地が一望でき、富士山が見事に見えるらしいのだが、残念ながら今日は台風接近の影響で雲が厚く、見ることはできなかった。トンネルは交通量が激しいにも関わらず歩道もなく狭い。とても私の心臓では通り抜けることはできない.....。
 トンネル手前の左側が旧乙女峠への登り口だ。簡単な駐車場にもなっていて、かなり多くの車がとまっている。入口にも「ハイキングコース」と書かれた木のアーチも架けられており、結構ポピュラーなコースのようだ。
 峠路は段差の大きい階段の急登から始まる。それを過ぎると、まるで涸れ沢の中を歩いているような感じの路となる。大きな岩がごろごろしていてとても歩きにくい。ポピューラーなハイキングコースらしからぬ悪路に、足下を確認しながら慎重に上っていく。
 やや疲れてきた頃に現れたロープの手すり付きの木の階段。これがまた段差がきつい。バクバクいう心臓のリズムに合わせ、上る。汗まみれの顔に時折冷たい風が当たる。身体は辛いがほっとする瞬間だ。
 登り口から30分ほどで峠に到着。自転車を肩から降ろし、水を一気に飲み、大きな看板の前で記念写真。なんと3ヶ月ぶりの担ぎの峠だ。峠の案内板には名前の由来についてこう書いてあった。
 「昔、仙石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先の地蔵堂に日参し、満願の日に父親の病気は治りましたが、彼女は雪に埋もれて死んでしまった、と伝えられています。彼女の霊を哀れみ、乙女峠と呼んでいます。」
 御殿場側から峠を写す。意外に広い。写真右側は喫茶店になっていて休むことができる。なかなか味がありコーヒーでも飲みたかったが、残念ながらまだ開店していなかった。写真手前にある木の滑り台のようなものは簡易展望台。あまり意味は無いと思うが.....。(^^;;
 峠の石仏。死んだ娘のために建てられたものだろうか。そっと手を合わせた。
 峠から尾根路を少し登ったところから箱根側を見下ろす。周りがぱっと開け、木のテーブルとベンチが2組置かれている。天然の展望台だ。持参したミカンを食べながらボーッと時間を過ごす。いい気分だ。
 箱根側への下り路は、急斜面のうえ大きな石がごろごろしていて結構難儀な路だった。足下に気をつけながら一歩一歩慎重に下る。
 下り路の途中で見つけた石仏。「何気なく」路傍にたたずみ、やさしく私を見守ってくれた。もう何百年くらい前からここで旅人を見守ってくれていたのだろうか。
 この後見当をつけて峠路から離れ、藪を強行突破して乙女トンネル手前に出て、国道を下った。

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