人 面 峠

新潟県下田村−栃尾市
2001.8.6

 

周 辺 図 へ


 数年前の夏、河井継之助の敗走路を調べるため、長岡から見附、杉沢、文納、人面、葎谷、吉ヶ平と自転車で走った。その時、この「人面」という地名が妙に気になり、今回走ってみることになった。
 下田村の駐車帯に車をデポし、上っていく。トンネル間近で「人面峠旧道入口」と書かれた標識に従って道を分け、再び上る。
 標識があるくらいだからしっかりと整備された道なのかもしれない、といった期待は見事に裏切られた。トンネルが開通し、脇道にうっちゃられてから約20年、三坂峠とどっこいどっこいの廃道状態だ。わさわさと張り出した草の勢い、むせ返るような草の匂い、そしてその中から顔を出している大型廃棄物の数々。こんなのを見ると、やはり悲しくなってしまう。
 峠に到着。距離も勾配も大したことはなかったのだが、息が上がって草の匂いを吸い込むのが嫌だったので、大部分を押してしまった。下に交通量の激しい国道が通っているのに、妙に静かな峠だった。
 人面は「じんめん」ではなく「ひとづら」と読む。現集落が四人の人たちによって作られたので、「四人村(しとむら)」と言っていたのが、現在のように転化していったらしい。
 栃尾市側の峠道。下田村側に比べて高い木がないせいか、幾分明るいイメージだ。
 約20年前に開通した人面隧道。栃尾市と下田、三条を結ぶ国道トンネルとして重要な役割を果たしている。

目次に戻る