婆 娑 羅 峠

静岡県下田市−松崎町
2002.1.13

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 県道15号線を西に走る。のんびりと山村風景を楽しみながら婆娑羅峠を目指す。脚の状態が怪しいので、インナーローでそろそろと進む。(情けない....)
 最後の集落の加増野を過ぎると路は徐々に勾配を増してくる。少し頑張ってみたが昨日のこともあるので無理せずに押すことにした。主要県道だけあって道幅は広く、交通量も激しい。転倒したら一大事だ。
 最後のカーブを曲がって婆娑羅隧道に到着。交通量が激しい上に余分なスペースがないので、写真を一枚撮った後、早々に避難。隧道手前の喫茶店で昼食を取ることにした。
 喫茶店の名前はマンダラ。婆娑羅山から流れてくる清水を使った特製アイスコーヒーが格別美味しかった。会計の際に、駄目で元々でトンネルの上に行く方法を尋ねてみると、なんと隧道の反対側には旧峠に行く階段があるという。早速行ってみることにする。写真は喫茶店の敷地内にある峠の標識。
 怖々隧道を抜け、反対側に出てみると....確かに階段....らしきものがある。ちょっと登ってみたが、固定していないのか直ぐにも崩れ落ちそうで怖い。考えた末、自転車には下で待っていてもらって、空身で探索することにした。
 恐怖の階段をクリアし、藪の中に入っていく。目を凝らせば、確かに道形がある。藪をかき分け、ロストしないように慎重に、且つずんずんと登っていく。道の周りに落ちている年代物のゴミに、妙にほっとさせられる。そのうち路が九十九折れとなる。間違いない、これが峠路だ。この時の嬉しさといったらもう...(^^)
 廃道となりながらもしっかりした道形の九十九折れをクリアし、婆娑羅峠に立つ。ここに人が訪れたのは何年振りのことだろうか。松崎から下田への最短路として賑わったことは想像に難くない。目を閉じて耳を澄ますと往事の賑わいが聞こえてきそうだ。
 「下田市と松崎町を結ぶ山の中を這う県道があり、その半ばに婆娑羅(バサラ)峠があります。
 バサラとは、サンスクリット語(梵語)で金剛のことをいい、すばらしいという意味の表現のことです。弘法大師がこの山で婆娑羅三摩耶経を修したことからその名が付いたともいわれています。(後略)
(マンダラで頂いたリーフレットより)」
 峠から下田側にも道形ははっきりと残っていた。しかし路の状態が全くわからないので、来た路を引き返して自転車まで戻った。

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