田代平から木ノ根峠へ

1998.6.14


 林道を下っていくと左側に山道への分岐点がある。「木ノ根まで30分」と書かれている。これで最後だ。気合いを入れて山道に入り込む。
 路は峠まで殆ど下りだ。道幅は狭く、草がぼうぼうに茂っているのでちょっと嫌な感じ。
 大きな段差を乗り越える場所も1カ所ある。その他路面崩壊箇所も数カ所あるが、突破できないほどではない。
 狭い道を慎重に進むといきなり目の前が開けた。八十里越最後の峠、木ノ根峠に着いたのだ。4年越しの夢がやっと実った。鞍掛峠では嬉しくて思わず叫んでしまった。でも木ノ根峠では喜びが言葉にも態度にも現せなかった。頭の中が真っ白になった。
 山の神。ただ、ただ手を合わせた。道中無事だったことをただひたすら感謝した。
 峠の石碑。中央に大きく「八十里峠」とあり、その横に少し小さめに「木ノ根峠」と書かれている。「八十里峠」とは最近付けられた名前のようだ。土地の人は「木ノ根峠」と呼んでいるそうだし、その方が通りも良いような気がする。
 「木ノ根茶屋跡」の石碑。峠の石碑と峠路を挟んだ反対側にある。吉ヶ平を出た継之助一行はこの茶屋で一晩泊まった。継之助を始めとした長岡藩士は、ここでどんなことを考えながら休んだのであろうか。

 林道分岐から峠までは殆ど下りの路だ。途中危険個所が何カ所かあるが、問題ない。最後の峠、と気分が高揚していたせいもあるだろうが。

田代平林道出合発 9時45分 − 木ノ根峠着 10時25分


入 叶 津 へ

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