白 布 峠


 檜原湖岸の道路を走り、料金所で90円也を払って西吾妻スカイバレーにはいる。道はもちろんきれいなのだが、勾配はかなりきつい。何で有料道路はどこも勾配がきついのだろう、といつも思う。10分走っては休み、また10分走っては休み、を繰り返す。休む度に振り返ると、檜原湖がどんどん小さくなっていく。
 ひっきりなしに通る車の排気ガスにむせながら、一生懸命ペダルを回す。勾配が緩くなったと思ったら峠についた。峠付近の山々は真っ赤に染まっていて見事だった。しかし峠の駐車場は紅葉狩の人達でごった返していて、ジュースや玉こんにゃくの売り子たちが大声を張り上げていた。風情もへったくれもあったものじゃない。ちょっと休んだだけで早々に退散する。
 峠の下りは最高だった。きつかった上りの苦労が全部報われるような爽快感があった。とにかく長いのだ。いつもは下りでものんびり走る私が久々に熱くなり、車を2,3台抜いてしまった。錦平も白布高湯もぶっ飛ばし、デポ地に戻ったときには満足感であふれていた。

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