鍋 越 峠


 霧の濃い日、峠手前の鍋越沼から走った。新しくできたばかりのトンネルの上の旧道を走って峠まで行き、下ってトンネルを通って戻ってきた。距離にして数キロ、時間にして数十分、服装はTシャツにGパン、靴は素足にデッキシューズと、およそ峠越えの雰囲気とは程遠いポタリングスタイルだった。
 尾花沢側から母袋(もたい)街道を走ったのだが、この道がまたのどかで暖かい感じがしていいのだ。母親の胎内を走っている感じ、というのは言過ぎだろうか。
 霧が濃く、景観が楽しめなかったのは残念だったが、勾配も緩く、旧道は森の中の小道という感じで、ちょっとひとっ走り、というのにはいいコースである。

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