三 崎 峠


 三崎峠と呼ばれているところは二つある。一つは国道7号線の西側、つまり日本海側の三崎公園内を通る旧道の峠。もう一つは国道7号線の東側、つまり鳥海山側の新道の峠である。旧道は押し担ぎの散策路になっており、新道は明治10年に作られた例の三島道路である。甑峠以来どうも押し担ぎの峠を敬遠している私は、今回は新道に輪を進めた。
 女鹿の漁港の側の駐車帯に車をデポ。そしてバス停近くの道を山側に入り、Uターンするように上って行く。道は舗装されているが、かなりの急勾配である。少し走るとすぐに峠に着く。石碑があったが、何て書いてあるのか全然読めなかった。その後、潮の匂いを楽しみながら、第2、第3のピークを越えて小砂川の集落に下りた。
 峠路では全く海は見えないのだが、第2ピークと第3ピークの間にある路を海側に進むと、およそ内陸では見ることができない南国風の木々の間から、青く輝く日本海が見えた。振り返ると鳥海山がそびえ立っている。と言いたいところなのだが、残念なことに頂上部は雲がかかっていて、麓の部分しか見えなかった。晴れていればきっと気持ちのいいところだろう。

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