金 山 峠


 二井宿峠の下りの途中、追分から上山方面に曲がる。田園風景の広がる元宿場であった干蒲の集落を通り、山を巻く路にはいる。ふと下を見ると、林道らしきものが見えるが、これは昔の街道を散策路として整備したものだという。東屋などもあり、のんびり歩くには絶好のところだと思う。
 峠は浅い切り通しになっており、よいしょっと乗っ越すタイプの峠らしい峠である。お地蔵様もいて、その横には水場がある。峠のABCが揃っているような嬉しいところである。上山側の展望がきき、これから下る路が山を縫うように下に向かっているのが見え、胸がわくわくする。
 下りは未舗装だが状態は良く、思いっ切りすっとばせる。
 現在羽州街道というと、福島から米沢、赤湯、上山、山形を通って秋田に抜ける国道13号線を指すが、江戸時代は白石からこの金山峠を通って上山、山形、そして秋田にいく道が羽州街道であった。従って上山以北の領主達にとってはこの峠が参勤交代の路であり、歴史ある路なのである。

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