堀 切 峠


 雷峠の下りの途中、稲刈りに忙しい小俣の集落から右に折れ、上る。峠路は新潟側も山形側も、登山道をそのまま拡張して舗装したのではないかと思われるほど急である。ちなみに地形図では両側とも一度も巻きがなく、直登である。
 こんな感じだから峠も三角形の頂点のような感じで、いかにも峠らしい、と言われればその通りである。峠からちょっと登ったところが広場になっており、ここから見る「日本国」という名の山が見事である。

日本国の名前の由来: 斎明天皇5年(659)にはすでに秋田は郡領になっており、ちょうど庄内地方だけが取り残された格好となり、朝廷ではこの間隙を埋めるため、必死になっていたにちがいない。堀切峠は淳足、磐舟の後方開拓基地を発し、葡萄峠、小俣を通って小国、木野俣へと抜ける重要地点。この脇の山に、「ここまでが日本の地だ」と「日本国」の地名が残っていても不思議ではない。(「山形の峠」より)


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