オ バ ン ド 峠

群馬県中里村
2000.4.29

周辺図はちょっと待ってて


 間物集落のヘアピンカーブの先にある峠の入り口。
 峠路に入ってすぐ、路が崩れ落ちていた。どうやらここ1,2週間のうちに崩壊したようだ。慎重に飛び降り、足下を確かめながら突破。ただし逆方向は突破不可能。
 この路の重要性を考えた場合、ここが修復される可能性は少ないのではないだろうか。峠の反対側には林道が通っているし、明家は廃村だし...。崩壊地の前後の路にも亀裂があり、随分と痛んでいる様子。このままだと崩壊箇所は更に広がっていく可能性が高い。静かに廃道となっていくのだろうか。
 崩壊地を突破すると、とても感じのいい新緑の路が続く。いいねぇ。
 小さな橋を渡って谷の右側を通るようになると勾配が徐々にきつくなっていき、やがて九十九折れが始まる。普段ならばきっとどうってことのない路なのだろうが、運動不足の身体には結構きつい。時折聞こえるウグイスの鳴き声を励みによろよろと登っていく。
 視界を遮る木々が少なくなってきて、空が明るくなってくると九十九折れが終わり、勾配も緩くなり、直線的な路になる。こうなってくると峠は近い。陽光を身体いっぱいに受けながら一歩一歩進んでいく。
 程なく峠に到着。路はUの字を描いて山を急角度で巻いている。穏やかで実に雰囲気のいい峠だ。来て良かった。
 峠にあった祠。かなり作りはしっかりとしており、最近の物かもしれない。カーブの内側から峠路を見下ろしている。明家の人達の守り神だったのだろう。
 峠を下ると、程なく廃村の明家に着く。桃源郷のようなイメージを想像していたのだが.....、林道工事の影響だろうか周りの山が切り崩されており、木々が一本もなく、埃っぽくてだだっ広いイメージ。コーヒータイムの場所を求めて少し歩き回ってみたが、どこも落ち着きが無く、峠まで戻ることにした。残念。
 再び峠に登り返し、峠の東側直下の日溜まりにて、遠くの山並みを眺めながらコーヒータイム。まるで時間が止まっているようだ。こんなにゆったりとした一時を過ごすのも久しぶりだ。誰も通らないのをいいことに、路の真ん中でしばし昼寝を楽しんだ。
 さて、結局来た路を引き返したのであるが、例の崩壊地はこの方向からは突破不可能。少し手前から沢に滑り降り、対岸に取り付き、藪をかき分けて進み、国道に出た。私が行くとオバンド峠までもアドベンチャーコースになってしまうのか.....。

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