曽 根 坂 峠 (+小野田峠)

埼玉県皆野町
2000.5.4

周辺図はちょっと待ってて


 県道82号線、秩父市と皆野町の境のピークにある曽根坂峠のバス停。ここから登っていく。
 勾配は緩やか。ポタリング気分だ。
 下に走る新道を見下ろしながら、のんびりと山村を走る。
 程なく峠に到着。標高が低いためか集落の中に峠がある。生活に密着した身近な峠という感じだ。
 この峠、江戸時代には交易上重要な役割を果たしており、秩父方面から小川方面には和紙の原料の楮を、小川方面から秩父方面には米、生糸、絹織物が運ばれていった。
 ところで峠の標柱を見てみると、ここには「曽根坂峠」の名はなく、矢印の方向に進むと小野田峠というところに行くよ、という案内になっている。えっ、矢印の方向って今登ってきたところじゃないか。
 というわけで曽根坂峠から戻ってきて、ここが小野田峠。「新・曽根坂峠」かと思っていたのだが、全然違っていた。帰宅後調べてみたら、この峠は秩父札所巡礼の正式な通り道であり、持っている歴史も曽根坂峠とほぼ変わらない。つまりこの地域には地理的に非常に近い2つの峠が存在して、曽根坂峠は交易の峠として、小野田峠は巡礼の峠としてはっきりと性格分けがなされていたということだ。
 些細なことかもしれないが、それだったらバス停の名前ぐらい「小野田峠」にしてあげればいいのに。どの地図にも名前は載っていないし、その上違う峠の名前をバス停の名前にされたんじゃ峠が可哀想だ。

目次に戻る