豆 口 峠

埼玉県名栗村−飯能市
2000.2.27

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 県道53号線を北上、名栗車庫のバス停、名栗中学校を少し過ぎたところにある「NTT名栗電話交換センター」の手前の角を右に曲がる。ここが豆口峠の入口だ。「林道豆口入線」の標識が出ているが、小さく、字もかすれているので見落とさないように注意。
 新館の集落の中を、凄い勾配で上っていく。舗装されているとはいえ、初っ端からこれはきつい。民家も山肌にへばりついているみたいだ。
 最後の民家を過ぎた辺りで地道に変わり、勾配も幾分緩くなる。しかしきつい。道の状況も良くないので降りて押すことにした。林道は杉林の中を通っており、全体的に暗い雰囲気。
 延々と林道を押し歩き(本当に勾配がきつい!)、終点に到着。終点の広場左側の山道に入っていく。地図によっては峠まで林道が通っているように描いているのもあるが、甘かった(^^;
 登り始めてから暫くして、目の前に唐突に現れた大岩。やけに心に残る光景だったので写真を一枚。この峠の神様なのかもしれない。
 中盤まで、峠路は豆口入沢に沿って暗い杉林の中、緩い勾配で登っていく。木を二本架けただけの簡単な橋を渡って沢の左側に出てからは、道は沢を離れ、山肌を駆け上っていく。
 きつい勾配の九十九折れが続く。写真はまだ九十九折れの序盤。この後高度を増すごとに勾配がきつくなり、加えて道が欠落していたりして状況が悪くなる。藪もうるさく、夏は登りたくない峠路だ。
 それでもだんだんと近づいてくる稜線に励まされ、心臓をバクンバクン鳴らしながら登っていった。
 ぱっと空が開けて峠に到着。自転車を峠の碑に立てかけた後、地べたに座り込んで小休止。あーっ、疲れた。
 写真は峠全景を写したもの。写真右上から下への道は尾根道。左に延びている道は並沢への下り道。右中に延びている道は新館への道で、ここから登ってきた。写真中央の赤い屋根の建造物は「神送り場」で、その横の説明板には以下のように書かれてあった。
 「峠は隣の村との連絡路であると共に、そこはふつう村境であることが多い。峠の近くには神送り場というところがあった。むかし悪い流行病などがはやると、村人たちは、夜中大ぜいで鐘や太鼓をたたいてここに駆け登り、頂上で疫病神を追い払うという習わしがあった。
環境庁・埼玉県 」
 峠の看板に自転車を立てかけて記念写真。峠は緩い稜線の鞍部に位置している。新館と並沢を結ぶ峠というよりかは、今では子の権現と竹寺を結ぶ連絡路、ハイキングコースの中間点としての役割の方が大きいと思う。峠路の荒廃状況と、尾根道の立派さのギャップが大きい。
 峠の道標の直ぐ脇にあった石の道標。いつの時代のものだろう? 上部が欠けていて、判読できなかった。

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