大 日 峠

埼玉県小鹿野町
2001.3.10

周 辺 図 へ


 古洞峠から下りてきて、柿ヶ久保の集落を西に走る。藁葺き屋根の民家も多く、なかなか風情がある。集落の外れから山道に分岐し、大日峠を目指す。石の道標とお地蔵様が目印だ。
 最初は沢に沿ってノターッとした路が続く。道幅は意外と広い。また、庚申塔、馬頭観音、二十三夜塔、弁天様の石塔まで数多くの石碑が点在している。「秩父札所の道」と書かれた、ぼろぼろになった赤い幟も何本かあった。昔から信仰の道として、多くの人々から愛されてきた証だろうか。写真は六十六部塔。
 沢を離れると、暗い竹藪の中の九十九折れとなる。結構勾配はある。久しぶりに心臓をバクバクと鳴らしながら、一歩一歩確実に登っていく。
 程なく峠に到着。鞍部を緩やかに乗っ越しており、何だか優しい感じのする峠だ。形は富士の鶯宿峠に似ている。尾根道もほとんど自己主張しておらず、とても雰囲気がいい。腰を下ろし、まず心臓を落ち着かせる。
 峠の南側にはには2体の大日様が鎮座していて、法性寺方面を見下ろしていた。台座には1円玉や10円玉がいっぱい。わたしも異動の時期なので、諸事お願いしました。それにしても何故片方の大日様だけ傘がないのだろう。ちょっと不思議。
 峠の名前が書かれた標柱の前で記念写真。
 峠を反対側(北側)から写す。写真中央の自転車がもたれかかっているのは上の写真の標柱。左側の石仏は大日様。
 峠を下る。北側の峠路は所々崩れていて通行困難の場所もあるが、総じて道幅は広く、歩きやすい。沢と合流してからは、勾配もぐっと緩くなり、何度も沢の左右に出ながら下っていく。鳥の鳴き声はまだ聞こえないが、瀬音が耳に優しい。
 舗装道路に突き当たったら、そこが小判沢の集落。春にしては眩しい直射日光を浴びながら、のんびりと小鹿野の街に下っていく。

目次に戻る