八 人 峠

埼玉県秩父市
2001.1.6

周 辺 図 へ


 品沢と松井田を結ぶ県道43号線から西北に延びる山道が八人峠への路だ。地図で見たとき周りに何もない様子だったので、分岐点を見つけることができるかどうか不安だったが、なんのことはない、ちゃんと民家があり、その物置の裏手にでっかくペンキで峠入口である旨の案内が描かれてあった。(^^)
 分岐点にある民家。ふと、年をとったらこんな静かな場所で暮らしてみるのもいいなぁと思ってしまった。実現するかどうかは別にして、田舎生活願望を常に私は持っている。
 沢筋を離れると、峠路は初め、暗い杉林の中を急勾配で登っていく。久々の担ぎだ。一歩一歩道形と身体を確かめながらゆっくりと上る。今日は必死だった。辺りの様子はあまり目に入ってこない。
 杉林を抜けると、カッと陽の光を浴びた。きれいに葉を落とした広葉樹林帯に入ったのだ。同時に勾配も緩やかになり、相棒を肩から降ろしてゆっくりと押していく。大きく深呼吸した。いい気分だ。木々の間で見え隠れしている山々の表情もとてもいい。
 そのまま峠に到着。地図で見るより意外に長かった気がする。峠は三叉路になっていて、自転車の置いてある後ろから、さらに尾根の南側を行く路が延びている。冬とはいえ結構藪がひどく、夏は苦労するだろうなと思った。写真からは峠の形がよくわからないが、写真中央下から上ってきて、自転車が向いている右側に下りていく形になる。
 コーヒーを沸かす用意をしようとしたところ、突然「ナイスショット!」という声と拍手の音。何事かと峠の北側をのぞいてみると、すぐ下が駐車場になっていて、その先には緑の芝生が広がっていた。ゴルフ場だ。地図でゴルフ場があることはわかっていたのだが、こんなに接近しているとは思わなかった。峠でナイスショットの声は聞きたくないので、早々と撤収することにした。
 峠から南方向の展望。すっかり形の変わった武甲山が見える。冬枯れの峠だから見える景色。春から秋にかけては木々の葉できっと見ることはできないと思う。
 吉田町側の下り路は極端に道の状態が悪くなる。事前に路が崩落していて通行できないという情報を得ていたので、来た路を引き返した。

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