鍵 掛 峠

山梨県芦川村−足和田村
1999.12.12

周 辺 図 へ


 県道36号線を鶯宿の越えたところで南に曲がり、グリーンロッジを過ぎた辺りにある釣り堀の駐車場に車をデポ。完全冬装備で走り始める。出発時間を遅らせ、日が高くなってからのスタートにしたのだが、やはりまだかなり寒い。
 林道はかなりの急勾配。おまけに表面のコンクリートに無数のひびが入っていて走りにくいことこの上ない。ということで、のんびりと押すことにした。(^^;
 林道がコンクリ舗装から地道に変わる頃、鍵掛峠への分岐点が現れる。案内標識が二つもあるので見落とすことはないだろう。もう少しだけこの林道を先に進むと左側に車が3台ほど置けるスペースがある。でも...、車ではあまり走りたくない道だ。
 峠路は最初、鶯宿入沢に沿って暗い杉林の中を進む。勾配は緩く、とても歩きやすい道だ。
 しばらく進むと涸れ沢に出会う。そしてこの先、気が休まる場所は峠まで一つもなくなる。
 ここは涸れ沢をそのまま突っ切るのだが、この前後から道が非常に不明瞭になる。もともと道形が薄い上に、枯れ葉が厚く積もり、正規の道形を辿るのがやっかいだ。テープなど目印になるような物も少ない。何度も自転車を置き、付近を慎重に調査しなくてはいけなかった。この峠路、あまり経験のない人は本当に迷いやすいと思う。要注意!
 涸れ沢以降の峠路で、唯一「まとも」に見える場所がここだ。なにも注釈をつけなければ「冬枯れの峠路のワンショット」と題名をつけてもおかしくないだろう。しかし実際は違う。現場ではただの斜面に見えていて、「どこがどう道になっているのかがわからず、悩んでいる図」なのである。落ち葉の絨毯はふかふかして気持ちがいいのだが、あまり厚すぎるのも考え物だ。
 しばらく進むとこんな場所に出くわす。ここはもうなにも考えずに自転車を背中に回して両手両足で岩場を登る。ここ以外にも数カ所、断続的に登場する。似たような岩場を持つ峠路は他にもあるが、この峠の岩場は特に斜度がきつく、切り立っており、おまけに足場が悪い。うーっ、十二指腸潰瘍が再発しそうだ....。
 かなり上まで登ってくるときつい勾配の九十九折れとなるが、道形はいよいよ薄くなり、土砂崩れなどで完全に消え失せてしまっているところが多い。一歩一歩足場を固めて慎重に進む。写真の箇所はまだまともな部類。ただこの辺まで来ると、稜線が近いので、山を張って進むことができる。しかし不注意から足を踏み外し、あわや滑落!すんでの所で踏み止まったが、肝を潰してしまった。それにしてもこの峠路、登山コースとして一般的ではないのだろうか。まるで廃道のようだ。
 その後稜線に取り付き、鬼ヶ岳方面に少し進んで峠に到着。つ、疲れた。登山地図では「登り1時間」となっていたが、たっぷり1時間半もかかってしまった。3週間ぶりのパスハンだったので、身体がなまっていたのだろうか。峠は狭く、猫の額ほどしかない。昼食を兼ねて大休止。
 峠の看板。ところでこの峠、ちょっと変わっている。芦川村から登ると鬼ヶ岳、王岳間の稜線の最低鞍部より鬼ヶ岳側のやや高い部分に取り付く。そして鬼ヶ岳方面(東方向)に少し登ったところに写真の峠の看板がある。そしてさらに鬼ヶ岳方面に登ると西湖側に下る分岐点が現れるのである。つまり2つの取り付き点と峠の3地点が、全て別々で山の中腹にあるのである。この山域は岩場が多く、急峻なのでこんなルートになってしまったのだろうか。詳しく調べてみたい。
 苦労して登ってきた分、峠からの景色は素晴らしかった。下方に光って見えるのは西湖。

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