尺 里 峠

神奈川県松田町−山北町
2001.6.2

周 辺 図 へ


 寄の運動公園の駐車場に車をデポ。早朝にも関わらず、駐車中の車の数がとても多い。見ればどうやらハイカーや登山者の車らしい。高松山に登るのだろうか。
 準備を整えて出発。田代向まで県道710号を下った後、虫沢川沿いの峠路を上っていく。全舗装だが車一台がやっと通れるほどの道幅。行き交う車も少なく、気分良く走れた。
 長寿橋手前から、峠路は虫沢川を離れ、山肌をゆっくりと登っていく。久しぶりのパスハンなので、途中竜王禅寺にも立ち寄りながらのんびりと進む。
 ある程度登ると、ぱっと周りの視界が開け、茶畑が広がる。ここからの展望も素晴らしい。畑で仕事をしている人達と、「お早うございます!」と挨拶を交わしながら上っていく。空気も美味しいし、いい気分だ。
 茶畑エリアを過ぎると、辺りの景色は一転して「山の中」となる。勾配は若干緩くなったような気がするが、ギアはそのままでくるくる回しながら進む。
 峠に到着。と、いきなり目の前にこの土地の権利を主張する不動産会社の大看板が現れた。興醒めだ。
 久しぶりのパスハンで少々頑張りすぎたようで、息がかなり上がっている。アスファルトに腰を下ろしてボトルの水を一気に飲む。そして両手を支えにして上半身を思いっきり後ろに反らす。すると今まで気が付かなかった風が顔に当たる。この瞬間はたまらないものがある。(^^)
 峠には「尺里峠」と書かれた案内板は残念ながらない。唯一置いてある案内板がこれなのだが、中央に「第六天」と書かれていて、ここが第六天であるような錯覚を与えている。実際の第六天はここから南東にある小高い山のことをいう。
 峠を下る。快適な舗装路だが、最初の分岐点を左に曲がると地道が現れる。思わぬ未舗装路の出現に喜びながら下る。日頃からよく使われている路なのだろうか。よく締まっていて走りやすい。この地道は高松集落の手前まで続いていた。
 高松集落の中にあった分校。授業中のようで、先生の声が微かに聞こえた。まるで時間がここだけ止まっているような錯覚を覚える。のどかだ.....。ここに住んで分校を管理運営している人達や、生徒は大変な苦労をしているのだろうけど、ツーリストの一時の感傷としてご容赦いただきたい。
 高松から尺里までは、九十九折れで一気に高度を下げていく。久々に熱くなり、自転車を寝かせながらぶっ飛ばして下っていった。天気が良ければ、この地点から富士山がはっきりと見える。
 尺里集落で見つけた双対道祖神。この型のものはいつ見ても微笑ましい。昔からずっとこの土地を守ってきたのだろうな。

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