笛 吹 峠

東京都檜原村−山梨県上野原町
1998.4.19

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 檜原街道を奥多摩湖に向かって進む。人里(へんぼり)に入ると、左側に笛吹集落に向かう道がある。道路の右側に「笛吹峠」と書かれた道標があるので、それが目印。
 笛吹集落にて。集落内の勾配は凄い。ところで「笛吹」の文字は、地形図では「うすひき」になっていて、登山地図では「うずしき」になっている。どちらが正しいのだろう。
 舗装された道を暫く上ると、笛吹峠への登山道入口がある。実は写真の入口より数メートル手前にも入口がある。どうやらそちらの方が地図に描かれている本道で、こちらはショートカット道路らしい。少し考えたが、ショートカットの道を行くことにした。
 程なく本道と合流して斜面を九十九折りで上っていく。道はご覧の通り切り掘り状態。先週降り続いた雨で土がつるつる滑り、歩きづらかった。一回でも転んだら、泥だらけになりそう。結構勾配もある。
 尾根に取り付く。しかし道の状態は同じ。切り掘られている上、左右の杉林のため、尾根道なのに展望はあまり効かない。勾配は若干緩め。ホトトギスの鳴き声が嬉しい。
 丸山に向かう道との分岐を過ぎると峠路は尾根を離れ、山の北斜面を進むようになる。勾配もほぼフラットになるが、ホッとしたのも束の間。この後道は異様に細くなり、緊張の連続。
 峠に到着。峠は五差路になっていて、立派な碑と石の道標がちょこんと置かれていた。尾根道もあまり自己主張しておらず、いい峠だ。いつも通り地べたに座り、煙草を吸ってぼーっとする。
 藤尾へは少し上ってから下る。実はこの下り路、最新の登山地図からは消えて無くなってしまっている。少々不安もあったのだが、案の定だった。峠からの下り始めは良いのだが、数十メートル先から、笹尾根から下ってきている別の道と合流するまで、道路消失箇所が多い。土砂崩れにあったまま、何も補修されていない感じだ。路はあっても異様に細く、下り路に取ると勢いで行けそうだが、上り路に取るとかなり苦労しそうだ。私は決して勧めません。
 下り路に手を焼きながらふと下を見ると藤尾の集落が広がっていた。峠がきつければきついほど、初めて見下ろした集落は優しい。

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