鞍 掛 峠
長野県木曽那郡王滝村−岐阜県下呂市
2014.9.12

私の学生時代、自転車による峠越えに明け暮れていた頃、「東濃三大峠」と言われていた峠がありました。岐阜県の加子母、付知から長野県の王滝に繋がる鞍掛、白巣、真弓の3つの峠のことです。東海地方のサイクリストに人気が高い峠で、私もいつか行ってみたいと思っていましたが、貧乏学生だったため、ずっと叶わぬ夢でした。 そして1984年の長野県西部地震で発生した「御嶽崩れ」の際に、岐阜側からの救援物資輸送のため3つの峠に大規模改修が行われ、3峠路とも営林署専用林道となり、自転車を含む一般車両の通行が一切禁止されてしまいました。
立ち入り禁止ではないので歩いて通ることはできます。王滝村側は距離がありすぎて歩くのは困難なので、下呂側からアタックしました。。峠手前6キロ地点の広い車道に車を置き、きつい斜度の峠路を歩いてのぼります。途中熊の糞が多数あり、その度に2つの熊除け鈴をギターのようにかき鳴らして進みます。途中のゲートを越えると眺望は格段に良くなります。峠は広場のようになっており、道の真ん中に胡坐をかいて休みました。優しく吹く風がとても優しく感じました。昔の記録にしばしば登場していた「展望台」はまだありました。しかし峠からは全くわからず、峠から尾根道を少し登ったところに存在しました。周りの木々が成長しているため、もはや展望台としての役目を果たしておらず、避難小屋といった感じです。
 ※写真は峠付近から加子母側を見下ろした光景です。

 ゲートを越えて進んでいくと、空の上を歩くような道となる。なんて気持ちがいいんだ。
 峠から御嶽山を臨む。噴火する2週間前の姿である。噴煙が不気味だ。


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